ひたちなか地区とは
ひたちなか地区とは
ひたちなか地区は、東京都心から北東へ約110㎞の距離に位置し茨城県ひたちなか市と東海村にまたがる面積1182㏊の広大な開発地です。
第2次世界大戦までは水戸東飛行場として利用されておりましたが、戦後、米軍に接収されてからは水戸対地射爆撃場として使われるようになりました。しかし、誤射誤爆が日常的に繰り返され、地元住民を中心に返還運動が本格化、昭和48年(1973年)3月に日本政府へ返還され国有地となりました。
地域住民による返還運動 水戸対地射爆撃場の返還式(昭和48年)
跡地利用について、昭和60年(1985年)に「常陸那珂国際港湾公園都市構想」が発表され、茨城港常陸那珂港区や国営ひたち海浜公園等を核とする利用計画が定められ、現在これに基づく各事業が進められております。
このビッグプロジェクトは、茨城の県北地域振興の拠点として、また、北関東の中核都市として、総合的な発展を先導するものと期待されております。
整備前のひたちなか地区(昭和52年)
茨城港常陸那珂港区
常陸那珂港区は、北関東自動車道に直結し、国際海上コンテナターミナルを有する重要港湾です。また、広大な開発空間を活用した国内外RORO貨物の一大輸送拠点となっております。
臨港地区には、建設機械メーカーのコマツと日立建機の工場が進出しており、建設機械の輸出拠点として発展しているほか、群馬県太田で生産されたSUBARUの完成自動車の輸出も順調に増加しており、自動車積出港としても注目されております。常陸那珂港区の整備により、東京湾に依存しない新たな物流ルートが形成され、北関東地域の物流の効率化に大きな役割を果たしています。
常陸那珂港区の整備状況(令和3年) SUBARU完成自動車の輸出
国営ひたち海浜公園
ひたちなかの恵まれた自然環境を保全するとともに、首都圏における増大かつ多様化するレクレーション需要に対応するために設置された国営公園です。
公園は太平洋を望む海岸線の砂丘の上に樹林地と草地、砂丘、約1kmの砂浜海岸などから構成されており、平成3年10月の開園以来順次整備が進められております。
春のネモフィラ、秋のコキアといった日本有数の大規模な花修景などを望むことができ、北関東における環境拠点として、地域の活性化に寄与しております。
みはらしの丘(ネモフィラ) みはらしの丘(コキア)